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愛知県名古屋市名東区の内科・胃腸科「今井内科胃腸科クリニック」。内視鏡検査や糖尿病・高血圧などの生活習慣病の指導・改善などに評判。千種区、守山区からもアクセス良好。

生活習慣病

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今井先生の健康医学ブログ

生活習慣病について


日本人の死因順位(H25年)

生活習慣病とは毎日の良くない生活習慣の積み重ねによって引き起こされる病気です。

右図のように日本人の死因は悪性新生物(がん)が30%で1位です。ですが、心筋梗塞などの心臓疾患や脳卒中などの脳血管疾患は生活習慣病と強く関係しており、それらを合わせると死因の24%、悪性新生物と同じくらいになっています。

生活習慣病が関連する死亡理由は他にもありますので、日本人の半数以上は生活習慣病が原因となって亡くなっているといわれています。

また、下図のように、各種危険因子が死亡にどの程度関係するかを調査した研究では、最も影響の大きい危険因子は喫煙であり、第2位は高血圧、以下運動不足、高血糖、塩分高摂取、アルコール摂取と、生活習慣関係の要因が並んでいます。


危険因子とそれに関連する非感染性疾患と外因による死亡数(2007年、男女計)

●参考文献
健康日本21(第二次)8ページ
Ikeda N, et al.: PLoS Med, 9: e1001160, 2012

これらの報告からも、まずは生活習慣を正すことによって病気を予防していくこと、病気になってしまった場合にも早期から治療に取り組むことが、健康長寿の秘訣といえます。
生活習慣病といわれるもの中にはいろいろな病気がありますので、以下をご参照ください。

肥満

肥満とは

肥満とは肥満というのはふつう、からだが太っているという意味ですが、医学的に「肥満」という言葉を使うときには、脂肪が一定以上に多くなった状態のことをいいます。
現在、肥満の判定は、身長と体重から計算されるBMIという数値で行われていて、これはBody Mass Index(肥満指数)の略で、以下の式によって計算されます。

BMI計算式 BMI=体重(kg)/身長(m)×身長(m)

日本肥満学会が決めた判定基準では、肥満に強く関連する病気、たとえば高血圧、脂質異常症、糖尿病な どに、統計上もっともかかりにくいBMI22を標準とし、BMI25以上を肥満として、肥満度を4つの段階に分 けています。

肥満度の判定基準(日本肥満学会2000)
  BMI
低体重(やせ) 18.5未満
普通体重 18.5以上 25未満
肥満(1度) 25以上 30未満
肥満(2度) 30以上 35未満
肥満(3度) 35以上 40未満
肥満(4度) 40以上

肥満だと何が怖いのでしょう?

肥満でいちばんこわいのは、命にかかわる多くの生活習慣病のもとになりやすいということです。日本人の死因の第1位はがん、第2位は脳卒中(脳梗塞や脳出血)、第3位は心臓病(心筋梗塞や狭心症)です。2位と3位はどちらも動脈硬化や高血圧、脂質異常症などが大きな危険因子ですが、これらには食事や肥満が大きく関わっています。

それから、日本人の間で急激に増えている糖尿病、高尿酸血症や痛風、脂肪肝、膵炎なども、肥満との関わりが深い病気です。肥満度と健康との関係について調べてみると、図1のように普通体重を最も健康な状態としてそこから体重が減っても、増えても死亡率が高まっているということも分かっています。

BMI(体格指数)と死亡率(厚生労働省研究班のデータから)

もう一つのキーワード「内蔵脂肪型肥満」

からだにつく脂肪には、皮下脂肪と内臓脂肪とがあります。皮下脂肪とは、皮膚のすぐ下、つまりからだの表面に近いところについている脂肪です。もう一方の内臓脂肪は、内臓の周辺など、からだの深いところについている脂肪です。どちらか一方の脂肪しかついていないということはありませんが、皮下脂肪が多いタイプを「皮下脂肪(蓄積)型肥満」、内臓脂肪が多いタイプを「内臓脂肪(蓄積)型肥満」といいます。

多くの研究から、内臓脂肪型肥満のほうが病気になりやすいことがわかっており、内臓脂肪型肥満の人は要注意なのです。

内臓脂肪型肥満かどうかを調べるためには、おへその高さで撮ったCTでおなかの中の脂肪の面積が100cm2以上であれば内臓脂肪型肥満と診断されますが、簡便な方法として、BMI25以上の人で、おへその高さで測った腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上を内臓脂肪型の疑いとする基準が用いられています。

肥満の解消方法

肥満を解消するためには生活習慣を改善することが最善の方法で、具体的には食事のバランスを崩すことなく摂取カロリーを控えることと、運動習慣をつけることになります。

ただし、高齢の方やすでに生活習慣病を発症している人は、その人によって目標とする体重が変わってきますし、肥満を解消するための方法も変わってきますので、病院で院長とよく相談してください。

以下は海外のデータですが、死亡率の最も低いBMIは年齢が高くなるにつれて上がっていることを示しています。

死亡率の最も低い肥満度(体格指数=BMI)と年齢との関係

【文献より】

年も若く、軽度の肥満以外に健康状態に問題がない人であれば、独自に生活習慣改善に取り組まれてもよいかと思いますので、より具体的にその方法についてご説明します。

  • 目標とすべき体重は、標準体重か20歳前後の時の自分の体重とします。現在の体重から目標体重を引けば、どれだけ痩せなければいけないかが分かります。脂肪組織1kgが有しているエネルギーは約7000kcalといわれていますので、痩せる予定分にこの7000kcalをかけると、減らすべきエネルギー量が計算できます。
    • (例)体重75kgの人が70kgに落とそうと考えると、減らす分は75kg-70kgで5kg。
      7000kcal×5kgで、35000kcalが減らすべきエネルギー量。
  • 次にこれを何ヵ月で達成するかを決めます。(1ヵ月で1-2kg位が無理のないペースです)
    • (例)5kgを5ヵ月で減らすとすると、35000kcal÷5ヵ月で7000kg/月となります。
  • 一日に減らすべき量が計算できますので、どのように減らしていくのかを具体的に考えます。
    • (例)7000kcak÷30日で233kcal/日。一日233kcalを減らすために、夕食のご飯をなしにして約160kcal、食後に30分散歩して約70kcal、合わせて約230kcalなど。
  • 時々体重を測って、計画通り減っているかを確認しながら、計算通りいかない場合には食事量などを修正します。

実際は計算通りにはいかないことも多いですが、コツコツと継続することが大切ですので頑張ってください。上手くいかないときには、お気軽に院長までご相談ください。

●参考文献
Andres,R:Mortality and obesity:The rationale for age-specific height-weight tables.Andres,R,Bierman,EL and Hazzard,WR eds.Principles of Geriatric Medicine.New York:Mcgraw-Hill,1985,pp311-318.

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